フィリピン人の恋愛観|付き合うとこうなるリアル

フィリピン人の恋愛観|付き合うとこうなるリアル
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フィリピン人と付き合うと、どうなるか知りたいですか?

「愛してる」が毎日飛んでくる。家族にすぐ紹介される。嫉妬も束縛も、日本の感覚とはスケールが違う。

私はフィリピン人男性と結婚して13年。夫のライアンだけじゃなく、周りのピナイ友人たち——マーケティングマネージャー、大学の先生、パラリーガル、女医、スペイン在住にカナダ在住など。——からもリアルな本音をたくさん聞いてきました。

この記事では、私自身の体験と、キャリアのある彼女たちの言葉を合わせてまとめています。
日本でよく語られる「フィリピン人女性像」とは少し違う話になるかもしれませんが、共通するところがあるかも!

目次

フィリピン人の恋愛観の特徴

愛情表現は言葉と行動で、毎日

フィリピンでは、好きな気持ちはちゃんと言葉にします。

うちの夫は、1日に2〜3回は唐突に「I love you」と言ってきます。ハグとチューは10回以上。これが日常です。

そしてこちらが応えないと…泣きます。

「僕のこと好きじゃないんだ……もう飽きたんだね……」

オイオイ泣きです。

私は日本人なので、正直「もうわかってるでしょ」という気持ちになることもあります。夫も日本人の淡白さはよくわかっているはず。それでも「愛情表現は毎日したいし、聞きたい」というジレンマがあるそうで。

フィリピンだけではありません。欧米文化がある場所では、言わないことは「伝えていない」と同じ。
物を買ってあげるだけじゃ…買い物はめちゃくちゃ好きな彼/彼女たちですが、愛情表現はまた別腹。
息をするように、ご飯を食べるように、愛情を言葉と行動で示すことが大事なんです。

ピナイ友人たちの話を聞くと、女性側はもっと直感的で——なぜこの人は愛情表現をけちっているのか、というストレスが積み重なりやすいみたいです。

家族が恋愛に最初から関わってくる

フィリピンでは、恋愛は「ふたりのこと」では終わりません。

うちの場合、まだオンラインで付き合っていた段階で、夫の両親にはもう挨拶をしていました。顔合わせ、という感覚ではなく、ごく自然に「家族の一員になりつつある人」として扱われる感じ。

フィリピンに来てからは、お母さんから「今はTita(お姉さん)って呼んでね。結婚したら私があなたのママになるんだから」と言われました。可愛い長男のことが気が気じゃない、というのが伝わってきました。

当時、ライアンのお父さんが所有するコンドミニアムを使わせてもらっていたのですが、宿泊禁止にもかかわらず彼は入り浸り。フィリピンはカトリックの国(彼の両親はプロテスタントですが)。カトリックとプロテスタントが同じ家族の中にいると何が起きるかはこちらでも書いています。結婚前に同棲することは、信仰的にあまりよしとされない。両親としては、それも気になっていたようで、なんとかまとめたかったようです。

そうすれば息子がコソコソ夜這いに来る必要もなくなりますし。

こちらも併せて読みたい:結婚前に必須・婚前セミナーの体験談

すぐ親に紹介したい🇵🇭 vs 紹介するタイミングを狙いたい🇯🇵

ただ、私自身は逆の事情を抱えていました。

北海道の父に、フィリピン人男性のところへ行くとは説明せずに家を出てきていたんです。
父は気難しい人で、「東南アジアの若い男のところに行く」と知ったら、ライアンのことを誤解したまま反対されると思っていました。

仕事も全部捨ててフィリピンに来た私。当時、私の所持金は30万円。ライアンも貯金額は少なかった。
きちんと生活基盤が整ってから、ちゃんとした形で紹介したかったんです。

その戦略は結果として功を奏したんですが、当時はライアン側には全く理解してもらえませんでした。

本気なら、すぐ親に紹介するのがフィリピンのやり方だよ。僕のこと、弄んでるのかなって思ってしまう…

わかってる。でも絶対悪いようにしないから。信じてほしい——と繰り返し説得した記憶があります。

日本とフィリピン、家族への紹介ひとつとっても、こんなにタイミングの感覚が違う。

半強制的に連れて行かれた婚前セミナー

まだ交際中だったある日、夫とお父さんに「ちょっと行くよ」という感じで連れて行かれたのが、市役所でした。

政府が義務付ける婚前セミナー。4-5時間の長丁場です。
「今のうちに受けておいた方がいい」という理由でした。

市役所の婚前セミナー(マリッジライセンス取得用)

マリッジライセンス(婚姻許可証)を申請する際に、市役所で夫婦そろって受講が義務付けられているセミナーで、夫婦は助け合わなければならないとか、お互いを思いやる必要性といった内容です。
外国人、ローカル同士の結婚でも参加が必要です。

予約が必要で月数回しか開催されず、受講後に修了証が発行され、これが婚姻許可証の取得に必要となります。

重要な出来事が、自分の意思とは別の方向に流れている——そう感じつつ、「まあなにかあればバックれよう」と自分に言い聞かせて参加したのを覚えています。

ただ、これは私たちの世代の話かもしれません。

10歳ほど若いピナイの友人たちを見ると、結婚をせず一緒に暮らして子どもを育てるカップルも珍しくなくなってきました。フィリピンでは離婚が認められていないこと、結婚に伴う家族ごとの負担が想像以上に重いこと——そういう背景があります。

👉 この「家族ごとの負担」については、フィリピンの家族サポート文化でくわしく書いています。また家族への仕送り文化が気になる方は仕送り文化とGCashもあわせてどうぞ。

それでも根っこにあるのは変わらない。ラブラブで一緒にいたい、できれば結婚して子どもがほしい、家族の輪を広げたい。ロマンティックなフィリピン人の本質は、世代が変わってもそこにあるようです。

嫉妬と束縛は、愛情の裏返し

フィリピン人の愛情表現は、密度が高い。それは束縛という形でも出てきます。

友人とフィリピン人女性2人でご飯を食べていたとき、10〜20分ほどで彼女の彼氏からメッセージが届き始めました。

何食べてる?おいしい?

近くで待ってるよ、何かあったら連絡して

もう恋しい、愛してるー。楽しんで欲しいけど早くお家に帰ろうね

ガンガン来る。

そのとき彼女は、その彼氏が少し逆上しやすいという話をしに来ていました。
ふとレストランの外を見ると——彼氏が子どもと一緒に外で待っているのが目に飛び込んできたんです!

「これ結構束縛きつくない?」と聞くと、「きついよ〜、色々難しい」と言いながら、顔はまんざらでもない。

「彼のどこが好きなの?」と聞いたら、

「夜の相性。あと顔。」

…とのことでした。

うちの夫は逆上するタイプではありませんが、どこにでもついてきたがります。
日本への帰国や出張があると、
「僕も一緒に行く」と平気で言う。
お金もかかるし犬の面倒もあるから断ると、
心底つらそうに「さびしくて死んでしまう」と言います。

1人の時間がほしい、という日本人の感覚からすると、これはなかなかしんどいかもしれません。
ただ、フィリピン人にとってこれは「愛しているから離れたくない」という、至ってシンプルな感情の表れです。

フィリピン人女性と結婚した日本人男性の本音:ピナイの壮絶な嫉妬と束縛に疲れた!という体験談はこちら

仕事より、あなたが大事

フィリピン人にとって、恋人の優先順位は仕事より上になることがあります。

日本だと「仕事中は連絡しない」が当たり前だったりしますが、フィリピンでは恋人が困っていたら仕事を中断してでも駆けつける、という感覚が自然にある。これを重いと見るか、愛情と見るかは——実際に体験してみないとわからないかもしれません。

💍結婚が第一ゴール、それが前提

フィリピンでは、付き合うことと結婚することの距離が、日本より近い。

日本だと「まずは付き合ってみて、合えば将来的に」という感覚が自然ですが、フィリピンでは付き合い始めた時点で、結婚・子作りはすでに視野に入っています。夫も付き合っていたころ、ニコニコしながら「結婚したら週一で外食するのが夢」「結婚すると離れにくくなるからそれが安心」と言っていました。当時の私はスルーしていましたが。

ただ、これも変わりつつあります。離婚が法律で認められていないフィリピンでは、結婚は一生もの。それがわかっているからこそ、若い世代を中心に「籍は入れないけど一緒に暮らす」という選択も増えています。

それでも、根っこにある気持ちは変わらない。好きな人と一緒にいたい、できれば家族になりたい——その気持ちは、世代が変わっても、フィリピン人の恋愛の出発点にあるようです。

👉 実際の結婚までの話は、私たちのmarriage storyに書いています。
👉自分たちの結婚式に40分遅れる羽目になった話はこちら

ピナイ友人たちに聞いた「男性に求めること」

職業も育ちもバラバラな友人たちですが、恋愛観について話すと、驚くほど一致することがあります。

1: 愛してる、は言葉にしてほしい

「愛してるって言えない人って、どういうこと?と思う」

これはひとりの言葉じゃなくて、ほぼ全員が同じことを言います。察してほしい、という甘えは通じない。言葉にしない愛情は、フィリピンでは愛情として受け取ってもらえないことがある。

仕事があることは大事、経済的な安定も大事。でも「本当に好きになった人と付き合いたい」というのは全員の前提にあって、そこに愛情表現がセットでついてくる。

2:夜は毎晩頑張ってもらいたい❤️💪

あるときライアンがが友人に直接聞いたことがあります。「夜が淡白なのってどう?」

「Ay, Nooooooo!!」

食い込み気味に、即答でした。

毎日でもいいくらい、というのが友人たち共通の感覚。これは単純な話ではなくて、愛情表現と地続きになっているようです。言葉で「愛してる」と言われること、夜にちゃんと向き合ってもらうこと——どちらも「自分は大切にされている」という確認手段として、セットになっている。

夜の営みは絶対に譲れない、と全員が言います。

3: それから、クスリは「ダメゼッタイ。」

友人のひとりがこんな話をしてくれました。
彼女は名門フィリピン大学を卒業した才女。今はカナダのマーケティング会社で働きながら、自分の事業を始めようとしてる人です。
そんな彼女が掴んでしまったダメ男は、麻薬中毒者でした。

ドラッグやる人は絶対ダメ。元旦那だけど、ヘロイン買うために私の車を勝手に売られたし、ラブホで浮気してるところをソーシャルメディアでガンガン投稿して嫌がらせしてきたり酷かった。彼との間にできた娘もいるし、なんとか更生させたかった。でもその道のスペシャリストでもないしさ。私にはどうすることもできなかったよ。

ひょえええええええぇぇぇ。

華やかに見えるフィリピンの恋愛観の裏側に、こういうリアルもあります。


しかしこういう経験を経て、友人たちは何を求めるかについて非常にはっきりしている。
ロマンティックであること、愛情を表現できること、そして誠実であること。

稼ぎも大事ではあります。
お金目的で選んだ人の元へ行くピナイもたくさんいます(日本にだって沢山いますよね)。
しかしそのあと、情がしっかり移り、愛情をもって世話をしていく人が多い気がする。
結局は愛なんですね。
それらのスタイルが、あなたにフィットするかどうかはまた別の話。

実際に付き合って感じたこと

ライアンと付き合い始めてから、良くも悪くも「やっぱ日本の男とは違うぜ!」と思う瞬間がありました。

1:家出した私を、恋愛ドラマ以上の熱量で後を追ってくる

一番鮮明なのは、私が家を飛び出したときのことです。お父さんとの言い合いが続いていたころ、ライアンが仕事をしている時間を狙って1000ペソと置き手紙を残して出ました。「一晩頭を冷やす」と。

しばらくして後ろから音がする。

スケボーでした。ライアンが大泣きしながら追いかけてきたんです!
「行かないで!!どっか行くなら僕も連れて行って!ちゃんと話し合おう!」と、周りを憚らず大声で。

仕事を放り出して来たんだとわかった瞬間、恋愛ドラマで憧れていたシーンが現実になったわけですが——
頭の中は「こいつが仕事をクビになったらまずい」でいっぱいでした。
慌てて泣き止まないライアンを引きずって家に戻りました。

2:1人の時間?そんなものはない

正直に言うと、1人の時間がほしいと思うことが何度もありました。

どこに行くにもついてくる。日本への帰国も、出張も「僕も行く」と言う。断ると「1人でいるなんて、生きる気力がなくなる」と言う。日本人の感覚からすると、これはなかなか重い。お金もかかるし、ビザも色々大変なんです。

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何度か喧嘩もして、「1人の時間が欲しいときもある」とちゃんと伝えました。夫は渋々了承してくれました。

今はどう思っているか

結婚11年目、同居して14年になります。

夫はよく「2人で1ユニットだ」と言います。最初はその感覚に慣れるのに時間がかかりました。でも今は、わりとそれが自然になっています。

渋々了承してくれた「1人の時間」ですが、結局いつも一緒にいます。

いつも一緒で、結構幸せです。


🇯🇵日本人との恋愛観、何が違うのか

「伝え方」が根本的に違う

日本では、言わなくても伝わることが美徳とされます。長く一緒にいれば察してくれる、わかってくれる——そういう前提が恋愛の中にある。

フィリピンでは、言わないことは伝えていないと同じです。どれだけ長く一緒にいても、今日「愛してる」と言わなければ、今日は言わなかったことになる。

どちらが正しいという話ではなくて、ルールが根本から違う。そこを理解していないと、すれ違いが積み重なります。

「関係の軸」が違う

日本の恋愛は、基本的に「ふたりの関係」として始まります。家族に紹介するのは、ある程度関係が固まってから。

フィリピンでは、恋愛は最初から家族ごとの話です。付き合い始めた段階で家族に紹介され、家族の一員として扱われ始める。「2人で1ユニット」どころか、「家族ごと1ユニット」に近い感覚かもしれません。

…我が家の場合は、夫と私のオリジナルの家族はあくまでも「別館」扱いですが。
お互いの家族までユニットになったらもう生活が破綻してしまう。2人で1ユニットが限界です。

これが心地よいかどうかは、人によると思います。ただ、多くのフィリピン人にとってそれは「重い」のではなく、「当たり前」なのかもしれないですね。


まとめ

フィリピン人の恋愛観を一言で表すなら、「全部、言葉と行動で示す」ということだと思います。

察してほしい、わかってくれるはず——そういう甘えは通じない。でもその代わりに、愛してると毎日言ってくれる。追いかけてきてくれる。離れたくないと泣いてくれる。

最初は戸惑いました。重いと感じることもありました。1人でいたいと思うこともありました。

でも結婚11年目の今、夫が「2人で1ユニットだ」と言うたびに、悪くないなと思っています。

フィリピン人と付き合うことは、自分の「恋愛のルール」を一度ぜんぶ脇に置いてみることかもしれません。違うルールの中に、意外と居心地のいい場所があったりします。

👉 私たちの結婚までの話はこちらに書いています。
👉 フィリピン人男性についてもっと知りたい方は→フィリピン人男性の特徴

Kumiko Sato
✍ Author
Kumiko Sato

フィリピン在住の日本人ブロガー。文化・食・日常生活をテーマに、日本とフィリピンのあいだにある歴史や文化のつながりを紹介しています。
フィリピン人の夫とカビテ州アマデオで暮らしながら、海外生活のリアルを記録しています。

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