Wiseで送金してもらったらユーロのはずがペソに?友人からの送金で検証した話

Wiseで送金してもらったらユーロのはずがペソに?友人からの送金で検証した話

先日、ちょっと嬉しい出来事がありました。海外の友人が、わたしが描いたイラスト作品の中から、愛犬をモデルにした一枚を購入してくれたんです(イラストは無料配布しているものもあるので、気になる方はそちらもぜひ)。イラストで誰かに喜んでもらえるのって、何度経験しても嬉しいものですね。

その友人が住んでいるのは、なんとブルガリア。実はこの友人、VPNを使ってワールドカップを観戦した話にも登場してもらった、あのブルガリア人の友人と同一人物です。

フィリピンからDHLでイラストを発送しました(発送時の梱包・申告で知ったDHLのルール、これがまた一筋縄ではいかなかったので、気になる方はぜひ)。

無事に届いた後、友人が「支払いはWiseで送るね」と言ってくれました。実はこのブログでもWiseのフィリピンでの使い方をいくつか書いていて、わたし自身の紹介リンクを友人に共有していたんです。それを使って登録・送金してくれたのですが……。

着金してみると、あれ?と首をかしげることになりました。ユーロで送ってもらったはずなのに、届いたのはペソ。「あれれ、なんで?」というところから、ちょっとした一人謎解きが始まりました。

目次

まさかの1分未満・手数料ゼロで着金

まず最初に驚いたのはこっちです。海外送金というと、「数日かかる」「手数料でごっそり引かれる」というイメージ、ありませんか?わたしもずっとそう思っていました。

でも実際は――

  • 着金まで1分もかからなかった
  • 手数料は一切なし

え、早すぎない?と思わず二度見してしまいました。理由はいたってシンプルで、友人もわたしも同じWiseアカウントを持っていたから。Wiseアカウント同士の送金は銀行を経由しない直接のやり取りになるので、普段イメージする「国際送金」とはまったく違うスピード感・コスト感になるんですね。

「あれ、通貨が違う」――EUR口座があるのにペソで着金

驚きもつかの間、次に気になったのがこちらです。友人はユーロ(EUR)で送金してくれたのですが、わたしのWiseアカウントにはEUR残高もちゃんとあるのに、実際に着金したのはフィリピンペソ(PHP)だったんです。

「あれ、EUR口座があるのに、なぜユーロのまま受け取れなかったんだろう?」

しかも思い返してみると、今年の3月にタイにいる別の友人から同じ方法で送金してもらった時は、ちゃんとユーロのまま受け取れていました。同じ送り方のはずなのに、結果が違う。これはさすがに気になったので、腕まくりして一つずつ確認してみることにしました。

検証①:Auto Conversion(自動両替)の設定を疑う

Wiseには、あらかじめ決めたレートになったら自動的に両替してくれる「Auto Conversion」という機能があります。「これだ!」と思って確認してみたのですが、設定自体がそもそもオフ。犯人はこいつじゃなかったようです。

検証②:送金方法の違いを疑う

次に疑ったのは、友人がどうやって送ってくれたかという点。今回はわたしのWiseの個人間送金リンク(wise.com/pay/me)、いわゆるQRコード・リンクからの支払いでした。IBANなどの口座番号を直接指定する送金とは仕組みが違うので、「もしかしてこれが原因では」と考えました。

決め手:送金画面で「受取通貨」が選べた

そして、種明かしです。友人に直接確認したところ、送金画面には「受取額をどの通貨にするか」を選べる欄があり、そこを「PHP(フィリピンペソ)」に設定して送ってくれていたことが分かりました。拍子抜けするくらいシンプルな理由でした。

送金時に、相手のアカウントをタップすると、通貨などを選べるようになる。
送金画面で、相手のアカウントをタップすると、通貨などを選べるようになる。

つまり、こちらのEUR残高の有無やアカウント設定はまったく関係なく、送る側が送金画面で選んだ通貨がそのまま着金する、という仕組みだったんです。3月にタイの友人が送ってくれた時は、おそらく「EUR」を選んでくれていたのでしょう。

EUR口座を持っているからといって、自動的にユーロのまま受け取れるわけではない――これは今回調べてみるまで、わたし自身もまったく知らなかったポイントでした。灯台下暗しとはまさにこのことです。

銀行経由だったらどうなっていたか

ついでに、Wiseアプリの手数料ページも覗いてみました。今回のような「Wiseアカウント同士」ではなく、もし友人が普通の銀行口座から直接わたしのWiseアカウントへ送金していた場合、どうなっていたのか気になったからです。

送金元手数料
アメリカの銀行(ACH)無料
アメリカの銀行(ワイヤー)6.84 USD
アメリカ以外の国(Swift経由)6.84 USD(JPY受け取りの場合は684円)
フィリピン国内の銀行無料(送金元の銀行側で別途手数料がかかる可能性あり)

つまり、今回のようにWiseアカウント同士でやり取りできたからこそ、無料・瞬時という結果になっていたわけです。銀行を経由していたら、恐らく数百円〜数千円は手数料に消えていたはず。友人がWiseユーザーで本当に助かりました。

(GCashへの送金方法はWiseからGCashへ送金する方法、フィリピンでの送金全般はフィリピンへの送金・GCash活用ガイドにまとめています。)

まとめ:Wiseは「口座の種類」より「送り方」がポイント

今回の一件で学んだのは、Wiseを使う上で大事なのは口座の通貨設定そのものより、「誰から」「どうやって」送ってもらうかという点でした。

  • 送る側・受け取る側どちらもWiseアカウントを持っていると、驚くほど速く・無料でやり取りできる
  • 通貨口座を複数持っていても、送金画面で送り主が選んだ受取通貨がそのまま優先される
  • 銀行経由だと、国や送金方法によって数百〜数千円の手数料がかかる場合がある

海外の友人・取引先とお金のやり取りをする機会がある方は、こうした細かい仕様を知っておくと、無駄な手数料や「思っていた通貨で受け取れなかった」というちょっとした戸惑いを避けられるかもしれません。

送金だけでなく、Wiseカードそのものの使い勝手が気になる方はWiseカードのデメリットWiseカードのエラー対処法もあわせてどうぞ。

よくある質問

Wiseアカウント同士なら必ず手数料は無料ですか?

今回のケースでは無料でしたが、通貨や金額、時期によって条件が変わる可能性があります。最新の手数料は必ずWiseアプリ内でご確認ください。

送ってもらう通貨を自分で指定することはできますか?

受取通貨は基本的に送金する側が選ぶ仕組みです。特定の通貨で受け取りたい場合は、送金前に相手に伝えておくと確実です。

EUR残高を開設していれば自動的にユーロで受け取れますか?

いいえ。今回のケースのように、送金側が受取通貨を別の通貨に指定していると、そちらが優先されます。


この記事は「お金・送金」まとめの1本です
→ まとめ記事を読む
Kumiko Sato
✍ Author
Kumiko Sato

フィリピン在住の日本人ブロガー。文化・食・日常生活をテーマに、日本とフィリピンのあいだにある歴史や文化のつながりを紹介しています。
フィリピン人の夫とカビテ州アマデオで暮らしながら、海外生活のリアルを記録しています。

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