離婚後の13Aビザはどうなる?フィリピン在住者が知るべき切替の流れ

離婚後の13Aビザはどうなる?フィリピン在住者が知るべき切替の流れ

離婚が成立したとき、ビザのことまで頭が回らない——そんな方も多いと思います。

でも13Aビザはフィリピン人配偶者との婚姻を根拠に取得したものです。離婚が成立すると、その法的根拠が消滅します。

私自身はこの手続きを経験していませんが、フィリピンに暮らす国際結婚10年目の日本人として「もし自分がこの状況になったら」と思って調べた内容をまとめています。実際の手続きは必ずBureau of Immigrationまたは専門家に確認してください。

この記事では、離婚後の13Aビザがどうなるのか、いつまでに何をすべきかをタイムライン形式で整理します。

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目次

この記事で扱う内容と対象者

この記事は、以下に当てはまる方を対象にしています。

対象になる方
  • フィリピンに在住している
  • 13Aビザ(配偶者ビザ)を保持している
  • フィリピン人配偶者との離婚が成立した、または成立予定である

配偶者が亡くなった場合の手続きは、別途まとめる予定です。

13Aビザの取得・更新については以下の記事をご覧ください。

なお、離婚の手続き自体については「→ フィリピン人との離婚|日本人が知るべき手続きの流れ」で詳しく解説しています。

離婚が成立した瞬間、13Aに何が起きるのか

離婚が成立した日をもって、13Aビザの法的根拠が消滅します。

ただし、だからといってその瞬間にビザが無効になるわけではありません。13Aビザは物理的にはそのまま手元に残り、入管のシステムにも即座に反映されるわけではないため、翌日から不法滞在になるということはありません。

問題は「放置した場合」です。

離婚の事実をBureau of Immigrationに報告せず、13Aビザの切替手続きをしないまま滞在を続けると、オーバーステイとみなされるリスクが生じます。フィリピンのオーバーステイは罰金だけでなく、ブラックリスト登録につながるケースもあるため、早めの対応が必要です。

「すぐ動かなくていいけれど、放置はNG」——これがこの手続きの基本的な考え方です。

焦らなくていい、でも放置はNG

離婚成立直後は、精神的にも生活的にも慌ただしい時期だと思います。ビザの手続きは「今すぐ全部終わらせなければ」と焦る必要はありません。ただし、何もしないまま時間だけが過ぎていくのは危険です。

目安として、以下のスケジュールを頭に入れておいてください。

時期状況
離婚成立直後13Aの法的根拠が消滅。ただし即失効ではない
〜30日以内Bureau of Immigrationへの相談・報告が必要
30〜60日以内ビザ切替を実行する安全圏
60日超オーバーステイのリスクが出てくる
離婚直後の13Aビザ切り替えフロー

離婚直後にやるべき最低限のことは、以下の3つです。

  • パスポートの有効期限を確認する
  • ACR I-Cardの有効期限を確認する
  • 13Aビザの有効期限を確認する

この3つを確認した上で、30日以内を目安にBureau of Immigrationへ相談に行くことをおすすめします。

ACR I-Cardの見方や更新の流れがあいまいな方は、先にこちらを確認しておくと安心です。
13AビザのACR-i Card更新方法を読む

ビザ切替の流れ(タイムライン)

STEP
🗓 Day 0|離婚成立直後

法律上、この日をもって婚姻が終了し、13Aの法的根拠が消滅します。ただし即座に失効処理はされません。まずは落ち着いて、パスポート・ACR I-Card・13Aビザの有効期限を確認しましょう。

STEP
🗓 〜30日以内|Bureau of Immigrationへ相談

フィリピンの入管(Bureau of Immigration)へ出向き、離婚が成立したことを報告します。次のビザの選択肢についても、このタイミングで相談しておくとスムーズです。

この時点で13Aの更新は不可となります。切替前提で話が進むことを念頭に置いておいてください。

STEP
🗓 30〜60日以内|ビザ切替を実行

実際にビザの切替手続きを行います。この期間内に動くのが安全圏です。この期間を超えて何も手続きをしないと、オーバーステイのリスクが生じます。

切替先の選択肢については次のセクションで説明します。

STEP
🗓 60日以降|新しいビザで滞在継続

切替が完了すれば、新しいビザのルールに従って滞在を続けられます。就労・長期滞在・帰国など、今後の予定に合わせてビザを選びましょう。

切替先の選択肢

13Aビザから切り替える先は、離婚後の生活プランによって異なります。主な選択肢は以下の通りです。

観光ビザ(Temporary Visitor’s Visa)|まず落ち着きたい方に

最も手続きが簡単で、多くの方が最初に選ぶ選択肢です。延長を繰り返すことで長期滞在も可能です。離婚直後は精神的・生活的に慌ただしい時期なので、まずここに切り替えて落ち着く時間を確保するのが現実的です。

9Gビザ(就労ビザ)|フィリピンで働く予定がある方に

フィリピン国内で就労する予定がある場合は、9Gビザへの切替が必要です。勤務先を通じて手続きを進めることになります。

SRRV(特別退職者ビザ)|長期滞在を続けたい方に

一定の条件を満たす場合、フィリピン退職庁(PRA)が発行するSRRVへの切替も選択肢のひとつです。配偶者ビザに依存しない形で長期滞在が可能になります。

帰国|日本に戻る予定がある方に

フィリピンを離れる予定がある場合は、出国手続きを進めます。ACR I-Cardの返却なども必要になるため、Bureau of Immigrationで確認してください。

どの選択肢が最適かは状況によって異なります。迷う場合はBureau of Immigrationまたは専門家への相談をおすすめします。

離婚後に一時帰国する場合は、通常時と異なる注意点もあります。
➡️ フィリピン13Aビザ|一時帰国・長期不在の場合の取り扱い
➡️ 出国前チェックリストはこちらで確認できます

なお、離婚そのものの法的手続きや外国離婚承認(Article 26)については、別記事で流れを整理しています。
フィリピン人との離婚手続きの流れを読む

今でもフィリピン人パートナーと幸せに暮らしている方はこちら:
13Aビザのアニュアルレポートガイド

離婚した後の13Aビザに関する質問

離婚後、すぐにフィリピンを出国しなければいけませんか?

いいえ、即座に出国する必要はありません。ただし13Aビザの法的根拠が消滅しているため、早めにBureau of Immigrationへ相談し、ビザの切替手続きを進める必要があります。

Bureau of Immigrationには何を持っていけばいいですか?

一般的に必要とされるものは以下です。ただし必要書類は状況によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

  • パスポート
  • ACR I-Card
  • 離婚を証明する書類(離婚届受理証明書など)

13Aビザの有効期限が残っていても切替が必要ですか?

はい、有効期限が残っていても法的根拠が消滅している以上、切替手続きが必要です。有効期限まで何もしなくていいわけではないため注意してください。

ACR I-Cardはどうなりますか?

ビザ切替後は新しいビザに対応したACR I-Cardへの更新が必要になります。Bureau of Immigrationで合わせて手続きを確認してください。


ACR I-Cardそのものの更新手順や必要な流れは、こちらの記事で詳しくまとめています。
13AビザACR-i Card更新の流れを見る

Kumiko Sato
✍ Author
Kumiko Sato

フィリピン在住の日本人ブロガー。文化・食・日常生活をテーマに、日本とフィリピンのあいだにある歴史や文化のつながりを紹介しています。
フィリピン人の夫とカビテ州アマデオで暮らしながら、海外生活のリアルを記録しています。

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