フィリピンのMediCard RxERに申し込んでみた【体験レポート】

フィリピンのMediCard RxERに申し込んでみた【体験レポート】

フィリピンで健康保険を探しているとき、「審査なしで入れる保険ってないの?」と思ったことはありませんか。

私はあります。何度も。

もともとPacific Crossという本格的な医療保険に挑戦していたのですが(その経緯はこちら→Pacific Cross体験記)、途中で気胸が再発してしまい、審査を通過できる見込みがほぼなくなってしまいました。

それでも、健診や婦人科の外来検査くらいはカバーしてほしい。でも時間をかけて審査書類を揃える気力はない。

そんなときに思い出したのが、以前使っていたMediCard RxERでした。

健康診断なし、年齢制限なし、オンラインで数分で申し込み完了。年間₱2,378で、やることは名前と住所を入力して支払うだけです。

今回はその申込手順と、保険内容・注意点をまとめます。カードが届いたら使用レポートも追記する予定です。


目次

MediCard RxERとは

MediCard RxERは、MediCard Philippines(フィリピン最大のHMO会社のひとつ)が提供するプリペイド型の個人向けヘルスカードです。

よくある「健診・書類・審査」のフルHMOとは違い、申込みはオンラインで完結し、健康状態の告知も一切ありません。

私がRxERを選んだ理由

Pacific Crossへの挑戦が頓挫し、「それなら検査費用だけでも保険でまかなえれば」と考えたのが正直なところです。

婦人科(子宮筋腫の経過観察)と年次健康診断を年に一度きちんと受けるだけで、₱2,378は軽く元が取れます。以前マカティのMedicardライフスタイルセンターを使っていたときも、そのくらいの感覚でした。

「本格的な保険」ではありません。でも、フィリピンで持病ありの外国人が「最低限の外来カバー」を手軽に確保するという意味では、今のところ私の用途に一番合っています。


カバーされる主な内容は以下のとおりです。

外来(MediCardフリースタンディングクリニック限定)

  • 年次健康診断(A.P.E.):血液検査・胸部X線・尿検査・便検査・一般診察
  • かかりつけ医・内科・婦人科・小児科・家庭医への外来診察(無制限・無料)
  • その他の専門医:₱600フラットレート
  • 検査・手術・歯科処置:30%割引
  • 歯科:初回クリーニング無料+診察無料

救急(MediCard提携病院・非提携病院共通)

  • 外傷・やけど・動物咬傷・偶発的な薬物中毒
  • 上限₱20,000(年間累計)
  • 事故発生から6時間以内の受診が条件

正直に言うと、救急カバーの対象は「外傷系の事故」に限られています。病気で救急搬送された場合(気胸の悪化など)は対象外です。この点は申込前に知っておいた方がいいと思ったので先に書きました。


申込手順

①プラン一覧からRxERを選ぶ

MediCardの公式サイト(medicardphils.com/healthcare-programs)にアクセスし、「For Individuals」でフィルタリングします。

プラン一覧ページのスクリーンショット

RxERは年₱2,378。「Buy Now」をクリックします。


②申込フォームを入力する

フォームは2段構成です。

CLIENT/PAYOR(支払者情報)

Client/Payorフォームのスクリーンショット

氏名・生年月日・国籍・住所・連絡先・政府IDをアップロードします。

いくつか迷いそうな項目を補足しておきます:

  • RELATIONSHIP TO APPLICANT:自分自身が加入者の場合は「SELF」と入力
  • SOURCE OF INCOME:ブロガーやフリーランスの場合は「SELF EMPLOYED」
  • NAME OF EMPLOYER / BUSINESS:屋号やブログ名でOK
  • NATURE OF WORK:「Online Business」「Content Creator」などで問題なし
  • TIN・SSS:フォーム上は必須項目で、空欄では送信できません。私はどちらも記入しましたが、フィリピン在住でもSSSを持っていない方はいると思います(私自身、最初に勤めた会社がSSSを払ってくれなかったので数年間持っていませんでした)。番号の形式チェックは緩いので、お持ちでない場合は数字を入力すれば通るようです。
  • GOVERNMENT ID:パスポートのスキャンで対応可能
  • 身長・体重:フォームはフィート・ポンド表記。160cm・55kgの場合は「5ft 3in / 121lbs」

FOR APPLICANT(加入者情報)

For Applicantフォームのスクリーンショット

自分自身が加入者の場合、上部の「SAME AS CLIENT/PAYOR’S INFO」にチェックを入れると自動入力されます。ただし身長・体重・婚姻状況は別途入力が必要です。


③規約・同意事項を確認する

Declarations and Agreementのスクリーンショット

個人情報の取扱いに関する同意と、Healthcare Program Agreementの承認チェックがあります。

AIA Philippines Groupからのプロモーション情報受信と、プロファイリングへの同意は任意(agree/disagree を選択)です。


④支払い方法を選ぶ

「SUBMIT」を押すと、BUXという決済プラットフォームに遷移します。

BUX支払い画面のスクリーンショット(全体)

支払い方法は大きく3種類あり、手数料がそれぞれ異なります

支払い方法手数料合計金額
GCash₱48.53₱2,426.53
UnionBank(オンラインバンキング)₱15₱2,393
InstaPay₱15₱2,393
Bayad Center(OTC)₱20₱2,398
PCHC PayGate₱25₱2,403

GCashが一番手数料が高いので、GCashユーザーはInstaPay経由の方がお得です。

私はInstaPay(UnionBank)で支払いました。


⑤申込完了・カード到着を待つ

支払い完了後、MediCardからメールが届きます。

Kindly allow up to 3 working days for the processing and sending of your MediCard RxER Virtual Card via email.

バーチャルカードはメールで送られてくるので、物理的な郵送を待つ必要はありません。3営業日以内とのことです。

「3営業日以内」と書いてありますが、私の実際のタイムラインはこうでした。

  • 6月24日:支払い完了・自動確認メール受信
  • 7月1日:Eインボイス到着
  • 7月2日:デジタルカード到着

支払いからカードが届くまで、実際には8日かかりました。メールをこまめに確認しつつ、気長に待つのが吉です。

メディカードのデジタル版カード。これを実際の診察の時に受付で見せる必要があります。
メディカードのデジタル版カード。これを実際の診察の時に受付で見せる必要があります。

カードが届いたらやること

カードはPDF形式でメールに添付されて届きます。開くためのパスワードは生年月日(YYYYMMDD形式)です。受診時は印刷して有効IDと一緒に提示します。

そして忘れがちなのが契約書の返送。カードと同時に「Healthcare Program Agreement」という契約書も添付されてきます。サインしてretailproducts@medicardphils.comに返送してください。私もうっかり見落としそうになりました。

なお、受け取りから15日以内であればFree Look条項によるキャンセルが可能です。内容をよく読んで、合わないと感じたら早めに連絡を。

利用開始までの待機期間

カードが届いてもすぐに全サービスが使えるわけではありません。

  • 外来診察:有効日から7日後より利用可能
  • 年次健康診断(APE):有効日から14日後より利用可能

急いで使いたい方は、この待機期間も計算に入れておいてください。


使う前に知っておきたいこと:提携クリニックでも断られることがある

MediCardの公式サイトには提携クリニック・病院のリストが掲載されています。ただし、リストに載っていても実際には対応していないクリニックが存在することを、実体験としてお伝えしておきます。

以前、夫の親知らず抜歯で提携リストに載っていたマカティの歯科クリニックに行ったことがありました。ところがそのお医者さんから、こう言われたんです。

「確かにリストには載せているけど、それは集客のため。MediCardからの報酬が少なすぎて実際には対応していない」

はっきりそう言われて、正直かなり驚きました。夫はもともと病院嫌いで、「じゃあ歯医者行かなくていい」となりかねない状況でしたが、結局そのままそのクリニックで自費治療してもらいました。

MediCardに限らず、フィリピンのHMO・プリペイドカード全般に言えることかもしれませんが、受診前に電話で「MediCard RxERは使えますか?」と確認することを強くおすすめします。 提携クリニックの一覧はMediCard公式サイトで確認できます。

除外事項(使えないケース)

RxERを検討している方が事前に知っておくべき点をまとめます。

  • 入院は対象外(フルHMOではない)
  • 救急カバーは外傷・やけど・動物咬傷・偶発的薬物中毒のみ。病気での救急搬送は対象外
  • MediCardフリースタンディングクリニック以外では外来が使えない
  • 既往症は適用除外になる可能性あり(ただし加入時の健康告知は不要)
  • 他のMedicardプランと併用不可

RxERはあくまで外来・予防医療に特化したプランです。入院や重篤な病気への備えが必要な方は、GCash Singlifeのような重病保険との併用を検討してみてください。


まとめ

項目内容
年間費用₱2,378(+決済手数料)
健康診断不要
年齢制限なし
外来診察無制限(MediCardクリニックのみ)
年次健康診断あり(加入14日後から)
検査割引30%オフ
救急カバー上限₱20,000(外傷系のみ)
入院対象外
申込オンライン完結

【追記予定:カード受け取り後の感想・使用レポート】


この記事で紹介したMediCard RxERの詳細・規約はMediCard公式サイトでご確認ください。保険の内容は変更される場合があります。


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Kumiko Sato
✍ Author
Kumiko Sato

フィリピン在住の日本人ブロガー。文化・食・日常生活をテーマに、日本とフィリピンのあいだにある歴史や文化のつながりを紹介しています。
フィリピン人の夫とカビテ州アマデオで暮らしながら、海外生活のリアルを記録しています。

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